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『とある魔眼の眼鏡少女』
何となく魔が差したので、SS書いてみる男、スパイダーマッ!
というワケで、書いてみました。高良御影です。

かがみん「まさかとは思うが、SSって…」
へらっち「スクリーンショットとか言い出しませんよね?」

いやいや、いくらなんでもそんな馬鹿な事は言いませんよ。えぇ。
とりあえず、今回のSSについて諸注意を。

・今回のは、らき☆すたの二次創作です。 あと、政権DSとの関連性は皆無です。
・初めてではないけれど、滅茶苦茶久しぶりにSS書いたので正直自信無いです。
・気が付いたら滅茶苦茶長くなってしまった、だが私は謝らない。
・作者の歪んだ欲望成分(石化とか)を含んでいます。
・良い子は見ちゃダメ。大人になってからね。


それでも読むという方は、続きからどうぞ。


「ん… んぅっ…」

窓の外から差し込む光の眩しさに、思わず目を覚ました私。
私はベッドから起き上がり、いつものようにシャワーを浴びに向かう。
シャワーを浴びている途中、ふと、自分の眼に感じる違和感…
シャワーを終えた私は、制服に着替えて眼鏡を掛けると、違和感の正体を確かめる為に鏡を見る。
けれども、鏡に映るのはいつもと変わらない私の姿。

あの時感じた違和感は一体何だったのかと思いながらも、朝食の準備をしていると…
「ふわぁ… みゆきー、おはよぉ~」と、眠たそうな目を擦りながら、母がやってくる。
「おはようございます、もうすぐ出来ますから、先に座って待っててくださいね」
母に挨拶を返した私は、焼けたばかりの目玉焼きを皿にのせ、野菜を盛り付ける。


「「いただきます」」

二人で朝食を食べるいつもの光景… の、はずだった。
目にかゆみを感じた私は、眼鏡を軽く外し、軽く目を擦る。
そして、眼鏡を掛けなおして前をみると…

「…え?」

目の前にある"モノ"を見て、私は思わず驚きの声をあげる。
今、私の目の前にあるのは、母ではなく、母そっくりの石像だった。
両手に食べかけのパンを持ち、きょとんとした表情で私を見つめているかのような母の石像。
でも、それは石像にしてはあまりにも不自然で、先程まで目の前に座っていたはずの母が着ていた物と同じ服を着用している。

「お…母さん…?」
この石像が、母である事を理解するのに時間はかからなかった。

石化… 有機物が石へと変化する現象。体の表面に炭酸カルシウム、石灰、珪酸、褐鉄鉱などの結晶が沈殿することによって発生すると言われる現象。
でも、どちらかといえば、ギリシャ神話のメデューサなどの伝承で、人が石にされてしまう御伽噺のイメージが強い。
普通に考えれば、ありえない事。けれど、それは、私の目の前で起きている。

何故こんな事になったのかは分からなかった。
ただ、一つ分かる事は、私が、自分の眼に感じた違和感… アレと関係があるかも知れないという事。
もし、そうだとしたら、このまま学校に行けるわけが無い。
行けば、泉さんも、つかささんにかがみさんに、きっと他の人も… 母と同じように…
そう思うと、とても怖かった…

とにかく、まずは学校を休む許可を得なければ… そう思い、電話を手に取る。
「もしもし、高良ですが、黒井先生はいらっしゃいますか?」

少しの沈黙。そして…

「おぅ、高良かー どうしたんやー?」
「黒井先生、おはようございます。申し訳ないのですが、今日は学校をお休みさせてもらえないでしょうか?」
「何や、風邪でも引いたんか? …まさか泉みたいに五月病がとか言い出すんやないやろうなー?」
「さ、流石にそれはありませんよ… ですが、母が大変な事になりまして…」
「何やって? お母さんがどないしたっちゅうんや?」

一瞬、言葉が詰まる。正直に言っても、信じてもらえるはずが無い。
母の身に起きた事は、あまりにも非現実的な事なのだから。

「…そ、その、何と説明すればよろしいか分からないですが…」
「まぁ、言いにくい事やったら無理に言わんでええ。それにお前が泉みたいにズル休みしようとする奴やないって事はウチもよう分かっとるしな」
「本当にすみません…」
「ええってええって、その代わり、落ち着いたらすぐにでも顔出しや、ええな?」
「はい… それでは失礼します…」

黒井先生に休む事を伝えた私は、改めて、状況を整理する。
まず、母が石化したのは私との朝食中。
途中までは、何事もなく、普通に会話も交わしていた。
もしかしたら、痒みを感じた目を擦る為に、眼鏡を外した時に母と目を合わせたのが原因だったのだろうか。
少なくとも、眼鏡を掛けている間は何も起きなかったとなれば、考えられるのはそれしかなかった。

もっとも、その事が分かったところで、迂闊に外に出られない事に変わりはない。
うっかり眼鏡が外れるような事があれば、それだけで大惨事になってしまう。私は、どうすれば…


…あれこれ悩んでいるうちに、いつの間にか私は眠り込んでいたようだ。
目を開けると、窓越しに赤く染まっている空が見える。
そして、玄関から聞こえるチャイムの… !?
チャイムの音に気付き、私は慌てて玄関へと向かう。そして、そのままドアを開けてしまった。

「…あ」

慌てるあまり、今の自分の事をすっかり忘れていた。 けれど…

「みゆきさん、こ、こんばんは…」
ドアの先にいた制服姿の少女… 岩崎みなみは少し驚いたようではあったものの、いつもと変わらない姿で私の前にいた。
彼女が、母のように石になってない事に、私はホッと一安心する。
私は少し、視線を逸らしつつも、彼女に問いかけた。

「こんばんは、みなみさん…どうされましたか?」
「はい、黒井先生から、おばさんに何かあったらしいと聞いて…」
おそらく、私の事を心配した黒井先生が、彼女に様子を見てきてほしいと頼んだのだろう。
制服姿なのは、すぐに家に帰らずに私の家に立ち寄ったからだろうか。

「それで、今、おばさんは…?」
「そ、それは…」

このまま、正直に言っても、彼女に信じてもらえるのだろうか…
でも、ここで誤魔化しても何の解決にもならない。

「こちらです…」

彼女を居間に招き入れる。
そこには、朝と全く変わらない母の姿があった。

「みゆきさん… これは?」
「これ… お母さんです…」
「…え?」

当然の反応だと思う。

「あ、あの、みゆきさん…どういう事ですか?」
「はい、実は…」

彼女に、朝起きた事を説明する。
説明を終えてから、しばらく沈黙が続き、そして彼女が口を開く。
「分かった… 今のみゆきさんの話、信じる…」
まだ表情に困惑の色が見えるものの、どうやら私の話を信じてくれたようだ。

「でも、先生や、他の皆さんにどう説明したらいいか…」
「やっぱりそこが問題ですよね…」

また、目に痒みが走る。
眼鏡を少しずらし、軽く擦ると、彼女が心配そうに私の顔を覗きこむ。

「…!? みなみさん、いけません!今、私の目を見ては…」
「ぇ…!?」

気づいた時には、遅かった。

「う… あぁぁ…」

目の前の彼女の身体に異変が起きる。手足から順に、その身体が人のものではない灰色の石へと変質していく。
彼女は、必死に手を伸ばし、助けを求める。
「みゆ…き… さ… たす… け…」
けれど、彼女の声は最後まで発せられる事は無く…
彼女は… 岩崎みなみは、私の目の前で、冷たい石像へと変化した。
その石像は、そのまま、グラッと私の方へと倒れこんできた。
私は慌てて倒れないように支え、そして彼女をソファの方へと運んだ。

「みなみさん… ごめんなさい、私のせいで…みなみさんまで、こんな事に…」
私は彼女に謝罪の言葉をかける。けれど、石像からは何も返ってこない。

居間は、静寂で静まり返っていた。
この場にいるのは、私と、その他には少し前まで人であった"モノ"が2体…
ただ、一人でいる時よりも、寂しさを感じた。

あまりの静かさに、今にも気が狂いそうだった… いえ、もう狂っていたのかも知れない。

気が付けば、私はみなみさんの石像を見つめていた。
完全に石へと変わったその身体に、陵桜学園の制服が鮮やかに映える。
そんな彼女を眺めている内に、今まで感じた事のない感情が湧き上がってくる。
今の彼女の全てを見てみたい… そう思った私は、気が付くと、彼女の制服を切り裂きはじめた。
切り裂かれた部分から見える石の裸体は、どことなく欲情的で、私の欲望を加速させる。

その身を包む制服も、下着も、全て剥ぎ取られ、一糸纏わぬ姿となった彼女の身体を、私は優しく撫でる。
その髪を、顔を、腕を、腰を、脚を、股を… そして女の子にしてはあまりにも平たいその胸を、この手で堪能する。
途中、電話の音が鳴り響いていたが、私は気にする事なく彼女を愛撫し続けた。
すべすべしているように見えて、ざらざらとしており、温もりの感じられないそのひんやりとした肌触りに、彼女は本当に石になってしまったのだという事を改めて実感する。

一通り、その感触を味わった後、改めて彼女の姿を眺める。
石の裸婦像として横たわる彼女の姿は、あまりにも美しくて…
ずっと、このまま、眺め続けていたいくらい…

『ピンポーン…』

そこに鳴り響くチャイムの音。
尋ねてきたのが誰なのかは容易に想像できた。みなみさんの母である、ほのかおばさんだろう。
彼女に、今の私と、二人の事を知られるわけにはいかない。
私はそっと眼鏡を外し、玄関へと向かった。


その夜から、私は3体の石像と過ごし続けた。
当然、学校には行っていない。行けば、間違いなく石像が増えてしまうだろうから。

完全に静まり返った家の中。
その静寂を破るのは、昼も夜も問わず、時々鳴り響く電話の音。
黒井先生か、つかささんか、かがみさんか、それとも泉さんなのか。
もちろん、電話には出なかった。出られるワケがなかった。

今の私はあまりにも孤独だった。
母も、みなみさんも、ほのかおばさんもいる。けれど、彼女達は何も喋らない。
だって、今の彼女達は、ただの石像でしかないのだから。
ただの石像を眺め、語りかけていると思うと、普通に一人でいるときよりも寂しさが込み上げてくる。

脳裏に浮かび上がるは、友の顔。
彼女達とは、ほんの数日間会ってないだけだというのに… 無性に会いたいという気持ちが込み上げてくる。
しかし、今は会うわけにはいかない。会えば…

けれども、彼女達は… 泉さん達は、来てしまった。

「ゆきちゃんも、おばさんも出かけているのかなぁ?」
「でも、人影は見えた気がするのよね」
「みゆきさんに告ぐ! 貴女は完全に包囲されている! 大人しく出てきなさい!」

そんな事を言われても、出ていけるはずがない。

「こんな所で叫んだら怪しまれるからやめいっ! それにしても、おかしいわね…病気かなんかだとしても、何らかの反応が返ってくるはずなのに…」
「…あれ?玄関、鍵開いてるみたい」
「みゆきさん、鍵かけるの忘れてるなんていくらドジっ娘でもこれは致命的なミスだよ」

…本当に、致命的なミスだった。

「というワケで、お邪魔しまーす」
「オイ待て、いくらなんでもそれはヤバイだろ!」
「そうは言うかも知れないけどさ、もしかしたらみゆきさん達に何かあったのかも知れないでしょ? あんまし考えたくないけど、殺人事件とか…」
「えぇぇーっ!?」
「つかさ、落ち着きなさいって。まだそうと決まったわけじゃないんだから」

泉さんの言うとおり、ある意味では殺人と言っても良いかも知れない。
人を、ただの石に変えてしまったのだから。

「とにかく、こうなった以上は私達で真相を確かめなければならない!」
「はぁ… どうなっても私は知らないからね」
「えっと、お邪魔します…」

どうやら、このままこちらに来るようだ。
私は、彼女達に気付かれないように物陰に隠れる。

「なんだ、ちゃんと誰かいるんじゃないの」
「お姉ちゃん…あれはただの石像だよ?」
「え? ホントだ…私ってば何変な早とちりしてんだろ」
「…いや、ただの石像にしてはおかしくない? ほら、この石像、何か服着てるし、よく見たらおばさんに似てるし」
「ホントだ… こっちにも服来てる石像がいるけど、誰の石像だろ…?」

「お、おおお、お姉ちゃん、こなちゃん…」
「ん?どうしたの?」
「こ、これ見て…」

つかささんが指差したのは、みなみさんの石像だった。

「これ、凄く…みなみちゃんに似てる…」
「ほほぅ、これは確かに… 特に胸のぺったんこぶりの再現度が素晴らしいねぇ」
「それ、みなみちゃんが聞いたら間違いなく怒るぞ」

でも、彼女達が見ているのは、紛れもなくそのみなみさんご本人。
けれども、彼女達は気付か…

「いやさぁ、まさかとは思うけどさ…」
「こなた?」
「この石像、みなみちゃんやおばさんにそっくりなんじゃなくってさ…本当にみなみちゃんやおばさんなんじゃないかって…」

どうやら泉さんは気付いてしまったようだ。
それが、彼女の直感によるものか、ゲームのやりすぎによる影響かはわからないけれども…

「んな非現実的な事があってたまるか!」
「ど、どんだけー」
「いやいや、世の中、何が起きるか本当に分からないものだよ… もしかしたらみゆきさんも…」

私は大丈夫ですから… ですから、早く立ち去ってください…
そう心の中で、願い続けた。けれども…

「あぁーっ! ゆきちゃん!」
「ん?」「えっ!?」「ひゃっ?!」

つかささんの声に驚いた拍子に眼鏡が外れる。
慌てて眼鏡を掛けなおそうとするが…

「みゆき!」
「は、はいっ! …あ」

かがみさんの声を聞いて、私は眼鏡を掛けなおしてないにも関わらず、振り向いてしまった。
そして、私の目が、二人の目を捉えてしまう。
この時、泉さんはちょうど二人に隠れる形であったため、彼女とは視線を合わせずに済んだが…
しまったと思い、急いで眼鏡を掛けなおすも、時既に遅く、二人の身体は石へと変質し始めていた。

「まったく、いるならちゃんといるって言ってよね」
「でも、ゆきちゃんが無事で良かったよぉー」

確かに私は無事だ… けれども…

「みゆきさんは無事でも…つかさとかがみは無事じゃ済まなそうだよ…」
「へ?こなた、アンタ何を言って…!?」
「な、なんじゃこりゃー!?」

自分の身体が石に変化している事に気付く二人。

「ど、どどど、どうしよう、お姉ちゃん!」
「わわっ、つかさッ!?」

パニックのあまり、かがみさんに抱きつくつかささん。
つかささんを受け止めるように手を回すかがみさん。
偶然にも、姉妹で抱き合う形となった二人は、かがみさんがつかささんに押し倒される形で横倒しになる。

「ねぇ、ゆき…ちゃん… これって… どういう… 事…?」
「まさか… みなみちゃんも… おばさんも… アンタが…」

そんな二人の言葉に対して、私はただ、泣いて謝る事しかできなかった。

「ゆ… き… ちゃ……」「み… ゆ……」

私と、泉さんの目の前で、二人は、完全に物言わぬ石像となった。
私の事を心配してやってきた友人さえも、同じように…
あまりの出来事に、泉さんも呆然としている。

…重い沈黙。
それを破ったのは、泉さんの言葉だった。

「ねぇ…みゆきさん… 泣かないでよ… みゆきさんが泣いてたら…私達、何の為に来たか分からないよ…」

あまりにも、意外な言葉だった。
恨み言の一つや二つ言われるかも知れなかった。化け物呼ばわりされてもおかしくなかった。
けれども、彼女の口から出た言葉は、優しく、暖かい言葉だった。

「みゆきさん、急に学校に来なくなって、電話にも出なくて…私も、つかさも、かがみも、みんなすっごく心配してさ…」
泉さんが、私に語りかけながら、ゆっくりと近付いてくる。
「みゆきさんがいなくて、ちょっと寂しかった… けど、みゆきさんは、私達なんかよりもずっと寂しかったんだよね…」
彼女のその瞳から、小さな涙が零れ落ちる。
「みゆきさんが寂しくならないように…みんなで来たんだよ… だからさ、もう泣かないでよ」

彼女の言葉とは逆に、涙がますます溢れてくる。
友人達の想いに対する嬉しさと、その友人をこんな姿に変えてしまった悲しさの入り混じった涙が。

「むぅ、参ったねぇ、逆に泣かせちゃったかな…」
そう言って、泉さんは目の前で屈み込んで、私の頭を優しく撫でる。
それは数日ぶりに感じた、人の温もり。
彼女の、小さな手の温もりに、不思議と気持ちも落ち着いてきた。

「さて… みゆきさん、どっかにカッターってないかな?」
突然、何かを思い出したかのように立ち上がり、カッターを探し始める泉さん。
「それなら、あそこに…って、泉さん、カッターで何をするつもりですか?」
「いやー、何をするって、そりゃあ…」
カッターを手に取った泉さんは、つかささんとかがみさんの石像に近付き、そして何の迷いも無しに二人の服を切り裂き始めた。

「ひゃっ!い、泉さん… 何を…」
「何をって、そりゃ見れば分かるでしょ。 いやぁ、こういう時じゃないとじっくり堪能できないしねぇ~」

本来ならば、二人とも顔を真っ赤にして怒るであろう。
けれど、いまや、ただの石像である二人は泉さんの暴挙を大人しく受け入れる。
衣服を綺麗に剥ぎ取られ、二人は美しい石の裸体を曝け出した。
灰色一色の石の身体に、それぞれのリボンが彩りを添える。

「いやぁ、これはなかなかに素晴らしい…」
裸で抱き合う石の少女達を嘗め回すように眺める泉さん。
「ねぇ、みゆきさんもどう? こんなの滅多に見られないよ?」
「い、いえ、遠慮しておきます…」
「そんな事言っちゃって… じゃあさ、あのみなみちゃんはどういうことなのかなぁみゆきさ~ん?」
「はうっ!? そ、それは…」

泉さんがニヤニヤとした表情で私を見つめる。
「ふふふ、もう少し自分に正直になっても良いと思うんだけどねぇ」
そんな泉さんの言葉が、まるで悪魔の囁きのように聞こえる。
正直なところ、私も、今のつかささんとかがみさんを隅々まで眺めてみたかった。

「で、でしたら少しだけ…」
誘惑に負けた私は、二人をじっくりと眺め始める。
みなみさんに負けず劣らぬ美しさを持った二人の石像。
残念なところがあるとしたら、ブラの跡がついている事と、抱き合っている為に見えない箇所があるという事か。

「さてさて、いいものも見れたし… みゆきさん…」
突然、泉さんがそわそわしはじめる。
「…どうしましたか?」
「…えっと、ちょっと待ってて」
そういうと、泉さんは、いきなり自分の服を脱ぎ始めた。
「い、泉さん!?」
いきなりの泉さんの行動に、思わず困惑する。
そんな私を尻目に、泉さんは生まれたままの姿を曝け出し、そして… 私を見つめる。

「みゆきさん… 私も、石にして…」
「い、泉さん!? 何を言い出すんですか!? 何でそんな事を…」

何故、泉さんがこんな事を言い出したのか、私には分からなかった。
普通に考えれば、それは、殺してほしいと言ってるのと同じ事だ。

「んー、だって、このまま帰っちゃったらさ、みゆきさんにはまた寂しい思いさせちゃうし、つかさとかがみを見捨てるみたいで何か悪いしさ…」
「でも、だからって…」
「私だって、みゆきさんと…みんなと一緒にいたいからさ… だから、お願い…私も…」

泉さんは、本気だった。
一応、私は彼女の気持ちを確認する。

「…本当に、それでよろしいんですね?」
「うん… まぁ心残りがあるとしたら、やりたいけど詰んだままのゲームが残ってる事ぐらいかな? それに、一つぐらいは、笑顔の石像があっても良いと思うしね」
「…分かりました、では…」

私は、そっと眼鏡を外した。
そして、泉さんのそのまっすぐな瞳を見つめた。
お互いの目があったその瞬間から、泉さんの手足が灰色に染まり始める。
変化が始まったのを確認し、私は再び眼鏡を掛ける。

「ぬおっ… これって、思ってたよりも…きついね…」
泉さんは、石化の苦痛に耐えながらも、必死に笑顔を保とうとしていた。
私は、そんな彼女を、ただ見守る事しかできなかった。
今までと違って遮るモノが無い分、彼女の身体が石に変化していく様子が、ハッキリと分かる。

泉さんの石化が、胸の辺りまで進んだ辺りで、再び、彼女は口を開く。
「最後に、言っておきたい事があるんだけど、良いかな…?」
「はい、何でしょうか?」
「その…みゆきさん… 今まで、ありがとうね…いや、ちょっと違うかな… これから…も… よろし…く… ね…」
その言葉を最後に、泉さんは、石になった。

石となった泉さんの姿は、美しいというよりも、可愛らしいという感じだった。
私はそんな彼女を優しく抱きしめた。もう、石となってしまった彼女からは何の温もりも感じられない。
彼女から伝わってくるのは、石の冷たさだけ。

そして、再び部屋の中は静寂に包まれる。
私以外はみんな、ただの石像となり、結果、またしても私は一人になった。
けれど、泉さんの石像が、私に『一人じゃないよ』と語りかけてくれてるように思えた。

それでも、私だけでいるのはやっぱり辛い… だから、私はある決心をする。
服を全て脱ぎ捨てて、泉さんの石像にそっと寄り添う。
そして、眼鏡を投げ捨てて鏡を見つめた。

その途端、ずしりと身体が重くなるのを感じた。
私の手が、足が、色彩を失い、無機質な石へと変わっていく。
石化が進む度に、身体の感覚が失われていくのを実感する。
ピキピキと…自分の身体が石になっていく音が、不思議と心地良い…

ああ、私も… 石になるんだ… けれど、これで、ずっと皆さんと一緒にいられる…


これからは… ずっと… 一緒―――――――























「と、いう感じの夢を見てしまいまして…」
「どんだけー」
「みゆき… アンタ疲れてるのよ…」

そう、私が見たのは、そんな感じの不思議な夢。
朝、目が覚めて、全てが夢だったことに私はホッとしていた。

「でもさ、みゆきさん…何でそんな夢見たの? 何か、心当たりってない?」
「いえ、特にこれといった心当たりは…」
「まぁ、夢なんて一々気にしても仕方が無いんじゃない?」
「そうですよね… あまり深く考えない事にしておきます」

それでも、あの夢の内容が、気になって仕方が無かった。
どうして私はあんな夢を見てしまったのか。
もし、私にあんな能力があったら、夢のように皆さんを石にしてしまうのだろうか?


その日の夜、私は鏡の向こうの自分を見つめていた。

…鏡の向こうの私の瞳が、怪しく輝いた気がした…
けれど、きっと、気のせいだろう。

私は、そのまま眠りについた…


~ fin ? ~
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comments
全米が石化した!
よく考えれば、あれだけツクれるんですから、
文才があっておかしくないですよね。
ナイスSSありがとうございます。
【2010/05/17 19:49】URL | #M4XR0tZA[ EDIT]
>名無しさん
感想ありがとうございます!
ツクールでのキャラ同士の掛け合いとかと、SSでの文章の表現はかなり別物なもんで、書いた当初は不安だったんですが、ツイッターや某チャット含めても好評なようで一安心してますw
ただ、このSS、実はこれで終わったわけでは無かったり…(ニヤリ
【2010/05/23 02:49】URL | 高良御影 #2h.3tfRE[ EDIT]
please comment














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プロフィール

高良御影

Author:高良御影
無謀にもブログに手を出してみた。
主に製作状況報告とか、元ネタ的な解説とか、嫁キャラへの思い入れ的なものとか。
あと気に入ったものとかもいろいろ紹介してみようかなと。

[HN由来]
本当は普通に御影にしたかったけど、既にいっぱい使われてるっぽい。
悔しいから、嫁の姓を頭につけた。後悔はしている。

[家族構成?]
嫁:みゆきさんとミルフィーユは鉄板。この二人は外せない。
母:幽々子様
姉:雛乃、バルクホルン
妹:鈴凛、衛、木之本桜、ハルトマン姉妹
兄:真田先輩

…ぇ?何か増えてる?それは幻覚じゃないのかな?

[拍手とかコメとか]
何かあればツッコミ入れます。

[好きなライダー]
地獄兄弟、草加雅人

[心の師匠]
伊藤ハイジ氏とブルーベリーの人はガチ。

[リンクとか]
制限は無し。
リンクフリーなんだぜ。
でも報告あると嬉しいかな。相互リンクに関してはちょいと考えてから決める方向で。
コンゴトモ ヨロシク

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